桜ライン311ってどう?口コミや評判をまとめました。

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東日本大震災によって甚大な被害を受けた陸前高田市には2021年現在がれき撤去が進み、施設や住宅の建設など、徐々に復興する姿が見られています。しかし、津波の痕跡が分からず、どこまで到達したのかが分からなくなったという問題もあります。

そこで立ち上がったのが、陸前高田市中心に活動している「桜ライン311」というNPO法人です。桜ライン311がどのような団体か詳しくご紹介していき、行われている活動の一つである募金の概要や、寄付をした方の口コミ・評判もお伝えしていきます。

Contents

桜ライン311ってどういう団体なの

団体名 認定特定非営利活動法人
桜ライン311
URL https://www.sakura-line311.org/
設立(法人格取得) 2012年5月
所在地(本部) 岩手県陸前高田市高田町字大隅93-1
高田大隅つどいの丘商店街12号
主な事業内容 桜の植樹事業・普及啓発事業・政策提言事業

桜ライン311は、2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて誕生した、認定特定非営利活動法人です。まずは桜ライン311の誕生に至ったきっかけと運営理念、そして事業内容について説明していきます。

大切な命をこれからの時代でも守っていくために作られた法人

2011年3月11日に起きた東日本大震災は、18,425人の死者・行方不明者を出した、2021年現在も多くの人の記憶に残る大震災です。最大震度7を観測した現地では津波を呼び、わずか1時間で辺り一面は海のようになり、無残な光景が広がりました。しかし震災から半年後、これまでに過去にも同規模の津波が三陸沿岸を襲っていたことが報道されたのです。

こうした前例が震災時に報道されていたら助かっていた人もいたことでしょう。震災前の防潮堤では限界があり、10mを超える巨大な津波は防潮堤も余裕に超えてしまいます。そんな情報が街の住民に伝えられていたら、津波によって奪われる命も少なかったかもしれません。こうした思いが桜ライン311を誕生させた理由です。

多くの人を失った悔しい思いを抱えるだけではなく、後世にもしっかりと伝えていけるよう立ち上げられた桜ライン311では、桜の植樹事業・普及啓発事業・政策提言事業を行い、「1年後も 100年先も、大切な人とずっと。」という理念で、大切な命を守っていく災害予防知識を伝えています。

桜の植樹事業

桜の植樹事業は、東日本大震災で発生した津波の最大到達地点に桜を植樹する活動です。
震災によって津波到達した最大の地点は海から約170km離れた地点です。桜を植えることで津波の記録を残すだけではなく、この地点にまで津波が押し寄せる可能性があることを伝えることができます。

桜ライン311では津波最大到達地点まで、10m間隔で桜を植樹し、全部で17,000本の桜並木をつくることを目標にしました。2021年4月末時点では1,858本の植樹が完了しています。

普及啓発事業

普及啓発事業では、全国各地の講演・イベントなどで災害に対する正しい知識の普及啓発に努める活動です。二度と同じ過ちを犯さないように津波の恐ろしさや、災害に対する備えへの重要性を伝え、震災に対する悲しみを風化させないための事業になっています。また普及啓発事業では被災地への募金活動も行われています。甚大な自然災害が発生した陸前高田市内の施設や店舗に募金箱を設置し、義援金専用の口座を設け、募金活動を実施しています。

政策提言事業

桜ライン311では多くの企業や団体、職員と共に活動しています。このように複数の企業や団体と行動することで、災害について考えるきっかけを提供できるようになっています。甚大な被害を及ぼした東北地方のみならず、日本は世界的に見ても災害が非常に多い地理条件であります。

東日本大震災の教訓が活かされることで、これから起きる災害の人的被害が軽減できるように活動が行われています。政策決定者とも活動を共にして、より震災に強い国へとなるようにも働きかけているのです。

桜ライン311の寄付についての特徴

桜ライン311では現在、共に活動してくれる人と寄付を募集しています。活動は難しいが募金ならできるという人も多いでしょう。そこで、桜ライン311への寄付方法や特定寄付の税制優遇措置についてご紹介します。

寄付でつながる明るい未来はたくさん

桜ライン311では桜の植樹事業や普及啓発事業などたくさんの費用を必要とします。約170kmの桜並木をつくるためには、苗木だけでも3億円を超える膨大な資金がなければ実現できないのです。寄付することで震災の影響から免れる明るい未来をつくりだすことができます。

寄付の種類は多岐にわたります。お金を寄付する一般寄付以外にも、クレジットカードを使用したマンスリーサポーター制度の寄付、不要になったブランド品の寄付、読まなくなった本の寄付、さらに電力会社を切り替えるだけで、電気料金の支払い総額の一部が支援できる寄付など、様々なスタイルがあるのが特徴です。

具体的な寄付方法

寄付方法は一般寄附とマンスリーサポーターで寄付する場合には公式サイトから可能です。
どちらも寄付ページにアクセス後、寄付方法を選択します。支払い方法はマンスリーサポーターなら各種クレジットカードのみですが、一般寄付ならば銀行振込、PayPal、Amazon Payも選択できます。

寄附金額は1,000円以上なら1円単位で細かく設定可能です。最後に連絡先情報を入力し、寄付ボタンをクリックすれば完了となります。その他の寄付方法に関しては以下のURLをご参照ください。

マンスリーサポーターの税制優遇措置について

日本の明日につながる桜ライン311への寄付はマンスリーサポーターとして寄付するのがおすすめです。その理由は税制優遇措置が受けられるためです。税控除は最大50%の減税が受けられるので、生活の負担を軽減してくれるものとなるでしょう。

マンスリーサポーターの税制優遇措置を利用するには寄附金受領証明書が必要です。こちらは翌年の1月下旬に発行され、前年の1月~12月までの期間を対象として合算し、年1回発行されます。

桜ライン311の評判・口コミ

ここからは桜ライン311の評判・口コミをご紹介していきましょう。

桜ライン311の力によって年々増えていく桜は美しい桜並木となって、その地域に住む人のみならず、観光客も感動させています。人によっては桜を植えてラインを作るのではなく、お金がかからない目印を作ればいいのでは?という方もいますが、こうして桜を植樹することによって整備されていく被災地が多くの人でにぎわう街となり、発展していきます。震災によって人の気配がなくなってしまった街に活気を取り戻せたわけには桜ライン311の活動があったからこそでしょう。

桜ライン311への寄付はYahoo!募金を通して行うことも可能です。この場合Tポイントで寄付ができるようになっているので、ポイントをあまり使用しない方や、ポイントの利用期限が間近に迫っている方におすすめです。こちらも手軽に募金できるようになっているので、ぜひこの機会に始めてみてください。

まとめ

今回取り挙げてきた桜ライン311は、東日本大震災の記録を後世に伝えるNPO法人です。陸前高田市の教えを知らなかったことで同じ被害を経験しないためにも、桜ライン311の活動が活きていきます。桜の植樹事業、普及啓発事業、政策提言事業はどれも被災地の明るい未来につながっていくでしょう。

現在桜ライン311では活動メンバーや寄付を募集しています。微力ながらも協力したいという方はぜひ寄付を行ってみてください。一般寄付のほか、節税制度を利用できるマンスリーサポーター、電気での寄付、ポイントでの寄付など、あらゆる寄付方法で手軽に募金活動に参加できます。

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