セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンってどう?口コミや評判をまとめました。

世界には食事や教育、医療などに恵まれず、自然災害や紛争の被害を受けている子どもがたくさんいます。そんな世界の子どもたちに向けて支援活動を行う団体がセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンです。

名前はよく聞くけど、どんな団体なのか詳しい実態を知りたい方も多いのではないでしょうか。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの詳細や口コミ・評判をご紹介します。

Contents

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンってどういう団体なの

団体名 公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
URL https://www.savechildren.or.jp/
設立 1986年5月
所在地(本部) 東京都千代田区内神田2-8-4 山田ビル4F
主な事業内容 教育、保健・栄養、緊急・人道支援、防災(災害リスク軽減)、子どもの保護、子ども参加等の国内外での子ども支援事業及び啓発活動

セーブ・ザ・チルドレン自体は、エグランタイン・ジョブというイギリス人女性によって1919年に設立されました。日本では1986年にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが設立され、今では日本も含めて世界29ヶ国のメンバーが連携して、子ども支援活動を実施しています。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの理念

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンはすべての子どもたちに「子どもの権利」が実現される世界を目指し、支援活動を行っています。子どもの権利とは、健やかに自分らしく育つために衣食住や教育、医療、安定した雇用など人間としてごく当たり前に受けられる権利です。

しかし、世界中にはまともな食事や教育、医療などが受けられない子どもも多い実情です。
そんな子どもたちの人間として基本的な権利を守るために、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは様々な形で支援や啓発活動を行っています。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの活動

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの活動は多岐にわたります。具体的にどのような活動をしているのか、主な取り組みをご紹介しましょう。

緊急・人道支援

自然災害や紛争などの影響を受ける子ども・地域社会に向けて行っている支援が緊急・人道支援です。ごく普通の日常を取り戻したり、生活を再建したりするためのサポートを行っています。セーブ・ザ・チルドレンは2020年にシリア、イエメン、アフガニスタンなど人道危機のある地域や洪水・台風といった自然災害が起きた被災地で支援を行いました。その結果、1850万人以上の子どもたちに直接支援を届けられました。

保健・栄養

すべての子どもやその家族が高品質な保険サービスを受けられるように支援しています。2020年には1890万人以上の子どもたちに向けて、栄養不良や感染予防・治療などの支援を行いました。誰もがどこでも、またお金の心配をせずに保健・医療サービスが受けられる社会を目指し、栄養改善や保健システムの強化を行政・コミュニティと連携して取り組んでいます。

教育

すべての子どもたちが良質な教育を受けられるようにするための支援です。子どもたちに学習の機会を与えるだけではなく、読み書きや計算能力のアップ、学習環境の改善、教員の育成など教育に関する包括的な支援を行っています。新型コロナウイルスの影響の中で、2020年は500万人以上の子どもたちを支援しました。

子どもの保護

暴力や虐待、搾取から子どもたちを守るための取り組みです。世界では5分に1人の子どもが暴力被害により命を失っているそうです。セーブ・ザ・チルドレンはそんな被害者の子どもの支援の実施や安全・安心に成長できる環境の構築のために体罰の禁止に向けた働きかけを行っています。2020年は暴力や虐待に悩む180万人以上の子どもたちを支援しました。

防災・災害リスク軽減

セーブ・ザ・チルドレンでは、子どもが主体的に行動できる防災を推進しています。大人よりも子どもの方が自然災害の影響を受けやすいと言われています。そんな子どもたちの声が反映されたやさしい防災を推進することにより、地域社会の防災体制の強化につなげようと考えているのです。

子どもの貧困

6人に1人の子どもが極度の貧困で必死に生活していると言われています。2013年から2017年にかけて貧困な子どもの数は現象しているものの、発展は早いとは言えず、また不平等な状況です。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンはすべての子どもに生活や成長に欠かせないサービス・機械を得られるように、直接支援から社会啓発、政策提言を通じて問題解決に取り組んでいます。

日本国内での活動

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは2003年から国内に向けても支援活動を開始しました。日本でも7人に1人の子どもが相対的貧困下にあると言われており、さらに家庭内の虐待も問題となっています。

他にも日本は自然災害が起きやすく、命や暮らしが危機に瀕する場合もあります。他にも新型コロナウイルスの感染拡大ように、突然非日常的な環境へ子どもも大人も放り込まれる事態もあるでしょう。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、このような日本国内でも起きている問題とも向き合い、解決を目指して活動しているのです。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの寄付についての特徴

セーブ・ザ・チルドレンに活動はすべてサポーターや個人、協力企業・団体などによる寄付金でまかなわれています。ここで寄付金の用途や個人が寄付する方法などについてご紹介しましょう。

寄付金の使い道について

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの集まった寄付金のうち93%は事業費に使われ、残り67 は管理費に使われています。活動の分野別で見てみると、割合は以下のとおりです。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの集まった寄付金は下記のような活動で使われています。

  • 国内での新型コロナウイルス感染症・自然災害への対応:78%
  • 子どもの貧困問題解決:11%
  • 子どもの虐待予防:
  • 6%災害時における心理社会的支援:2%
  • その他:3%

参考:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

また事業費の内訳もこちらに掲載されているなど、寄付が何に使われているのかが分かる形となっています。年度に活動内容によって分野別の支出割合は変動しますが、2020年と2021年は新型コロナウイルスの急速な拡大の影響もあり、新型コロナや自然災害に関する事業活動への支出が増えていました。

個人がセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに寄付する方法

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンへの寄付には1回ずつ申し込みと寄付をする方法と、毎月定額分を寄付するSCサポートの2つの方法があります。どちらも公式サイトの「ご寄付のお願い」から申し込むことが可能です。

毎月寄付と1回のみ寄付のどちらかを選択肢、寄付額やお支払い、支援者情報などの必要事項を入力すると申し込みの完了です。毎月寄付では月1,500円、月3,000円、月10,000円のいずれかを選び、寄付できます。申し込むとSCサポートの入会案内やニュースレター、年次報告書が度特養になります。

1回のみの募金は最低3,000円からで1,000円単位で任意の金額を募金可能です。支払方法は、毎月寄付ではクレジットカード、口座振替(楽天銀行は除く)、1回のみの寄付ではクレジットカード、コンビニ決済、携帯キャリア決済、お振込み(ゆうちょ銀行・楽天銀行)に対応しています。寄付の種類によって支払い方法が少し異なるので注意してください。

寄付額に応じた支援内容

一人の寄付でどれだけの支援になるのか気になる方もいるでしょう。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、金額に応じてどんな支援が実現できるのか紹介しています。たとえば、1回のみ寄付で3,000円を支払った場合、高栄養ピーナッツペーストを4人の子どもに1週間分提供することが可能です。

毎月寄付であれば、1年間の継続的な給付で災害により学用品を失ってしまった子どもに向けて、スクールキットを20セット分提供できます。1回の寄付金が1万円にもなれば3世帯にシェルターキットが提供でき、毎月寄付では家庭用衛生用品キットとシェルターキットを31家族に提供できる金額となるようです。給付額が大きいほど実現できる支援の内容も充実し、子どもやその家族たちを救う糧となっています。

寄付で寄付金控除が受けられる

日本では内閣府に公益社団法人の認定を受けると、特定公益増進法人として税法上の優遇措置が適用されるようになります。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは内閣府より公益社団法人と認められているので、寄付をすることで所得税の控除を受けることが可能です。

寄付金控除を受けるためには個人で確定申告が必要となり、年末調整では還付手続きができないので注意してください。また、申請の際はセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが発行する領収書が要ります。寄付から2ヶ月以内(毎月募金は翌年1月末頃)に届くので、大切に保管してください。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの評判・口コミ

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの評判はどうなっているのでしょうか。ネット上では団体に関する口コミが色々あるので、その一部をご紹介します。

教育や健康、貧困などに苦しむ子どもたちについて考えている人は多く、そのような人達にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは支持されています。SNSでは子どもを救うための活動に共感し、応援する人の声も見られました。

2021年6月に「夏休み 子どもの食 応援ボックス」の申し込みを実施していました。「夏休み 子どもの食 応援ボックス」は、緊急事態措置及び蔓延防止重点措置の実施地区の所得割非課税世帯の子育て家庭を対象に、お米や麺、レトルト食品などが詰められたボックスを届ける取り組みです。

給食がない長期休暇時は子どもの食事環境が悪化しやすいことから、夏休み時期に合わせてボックスが発送されています。夏休みは子どもの食費が家計を圧迫するという家庭が多く、ボックスが届いた家庭からは感謝の声がありました。

まとめ

今回はセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンについてご紹介しました。集められた寄付金のほとんどは日本を含めた世界の子どもを支援するための活動に当てられています。寄付金は集まれば集まるほど支援内容の幅も増え、より多くの子どもやその家族を救うことにつながります。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは内閣府から認定を受けている団体であり、口コミでも活動を応援する声が多くみられ、社会的に信頼されている団体です。自分も子どもたちの助けたいと思う方は寄付を検討してみてください。

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